ニュースレター

  • SENSOR No.86
    ”見えない暑さリスク”への備えが企業にも求められる? ~気温だけでは測れない熱中症リスク~

    最近の記録的な猛暑を受け、熱中症への社会的関心が高まっています。2025年6月からは、一定の暑さ基準に達する環境下で作業を行う場合に、事業者には「安全配慮義務」として熱中症予防措置を講じることが求められるようになりました。この基準として用いられているのが、「WBGT(暑さ指数)」という熱中症リスクを示した指標です。では、このWBGTとはどのような指標なのでしょうか?

    執筆者
    主任研究員 荒木 孝夫

    2025年7月25日

  • SENSOR No.85
    2025年の台風は少ない・・・でも強い?~今年の台風傾向と、最新の台風予測研究リポート~

    今年は台風1号の発生が統計開始以降5番目に遅かったことが話題となりました。この台風が象徴するかのように、今年の台風活動は平年より不活発である可能性があります。一方で、これは逆に非常に強力な台風が発生する可能性も示唆します。
    今回は、今年の台風の傾向について考えるとともに、台風予測研究について、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者にインタビューし、研究の最前線に迫っていきます。

    執筆者
    主任研究員 岡本 卓郎

    2025年6月25日

  • SENSOR No.84
    山火事は起こりやすくなっているのか? ~温暖化がもたらす乾燥と豪雨の二極化~

    2025年は、日本各地で大規模な林野火災が相次ぎ、甚大な被害をもたらしました。地球温暖化が進むと、「空気が乾燥して火災が起きやすくなる」と言われる一方で、「豪雨が増える」とも言われています。一見、矛盾するように感じられるこれらの現象は、どちらも気温上昇による大気中の水蒸気の変動が深く関係しています。この関係を解き明かしながら、なぜ“乾燥”と“豪雨”が同時に進行するのか解説します。

    執筆者
    主任研究員 荒木 孝夫

    2025年6月20日

  • SENSOR No.83
    なぜ人間は無意識に『鏡』を見るのか?~鏡の中の自分に問いかけること~

    人間は自分自身を直接見ることができません。そのため、『鏡』を通じて自らの姿を確認しています。そして人間は、鏡や窓ガラスに映った自分を無意識に見る傾向があると言われています。その際、鏡の中の自分に、何を問いかけているのでしょうか?

    執筆者
    主席研究員 木下 智雄

    2025年6月11日

  • SENSOR No.82
    がんを知り、正しく備える

    日本における死因のトップである悪性新生物(がん)。試しにインターネットで「がん」と検索すると、なんと40億件がヒットしました。玉石混交の情報が溢れていますが、科学的根拠に基づく正しい知識は、人生100年時代を生きていくうえで力強い味方です。厳密に説明するとわかりにくくなってしまいますので、常識として知っておきたいエッセンスを、できるだけ平易に解説したいと思います。

    執筆者
    研究員 小坂 雅人 Ph.D.

    2025年3月14日

  • SENSOR No.81
    波が高いだけではない?高潮のメカニズムと対策

    台風が接近してくるときに天気予報で「高潮に注意してください」と耳にすることがあると思います。
    台風が来るとなぜ「高潮」に注意が必要なのでしょうか?波が高いから、と思われるかもしれませんが、それだけが原因ではありません。本稿では、高潮のメカニズム、過去事例、トレンドと対策について解説します。

    執筆者
    主任研究員 大垣内 るみ

    2025年2月18日

  • SENSOR No.80
    あなたは、どんなときに『怒り』を感じますか?~感情が社会を変える~

    世の中には多くの社会課題が存在します。それらを解決するには、何が必要だと思いますか?高い使命感や倫理観、卓越した技術やスキル、組織、制度など、多くの要素が考えられます。本稿では、「原体験に基づく感情」に着目します。

    執筆者
    主席研究員 木下 智雄

    2025年1月31日